映画「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」を見て。

映画「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」を見た。

巨大な野望のもと、利益第一主義で金の為なら全てを正当化し、会計士、弁護士、グリーンスパンFRB議長、ブッシュ大統領、ジャーナリスト、株のアナリスト、ビジネススクールの教授などを金を餌に巻き込み、結果的には彼らも加担していたと思われるが、全米売上高第7位の巨大企業が、粉飾などの不正発覚からわずか2ケ月であっけなく破綻してしまった。

1985年、天然ガスのパイプライン会社として設立され、わずか15年で全米7位まで急成長したエンロンは、最後のあだ花として、2001年、カリフォルニア州での電力危機を煽り電力相場を急騰させ巨額利益をあげた挙句、正義感あふれるジャーナリストの「何か、おかしい!」という感性と真実を追い求める熱意から不正が暴かれ破綻したのだ。

その結果、社員は職を失っただけではなく、自社株を貯金、年金として買っていた為ほとんど無一文となった。
更に、多くの退職年金基金が資産運用先としてエンロンに投資していたため、多数の労働者の年金にも大打撃を与えた。

エンロン幹部は、不正会計を繰り返し市場を欺き、株価を上げ時価総額を上げ、しかし、不正のトリックが手詰まりになり会社が潰れそうな状態がわかってからも、自社社員に「わが社は、絶好調だ。自社株は、お買い得だ。」と株を買い続けさせ、その裏で自分たちは持ち株を売り抜けて巨額の現金を手にしていた。

人間の欲、特にお金に対する欲が生んだ事件である。
エンロンも、初めから悪どい仕事をしようとスタートしたわけではないが、欲で道を外していった。
人の不幸も金儲けの絶好のチャンスでしかなく、全てを隠蔽、そして、何らかの理由をつけては正当化し、ジャーナリストやアナリストを手なずけ、更に、金欲にまみれていく欲深い人間の情けなさに憤りを覚える。
騙されるのは常に弱者という事を改めて痛感させられた映画であった。
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by piomio | 2007-01-03 19:47 | 日々のこと  

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